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手術を受ける方へ

人工膝関節置換術(Total Knee Arthroplasty)

TKA手術実績
序文
1. 人工膝関節置換術とは
2.どのような患者さんに対して行なわれるのか
3.人工関節はどのくらい長持ちするのか
4.人工膝関節置換術を受ける場合のリスクは何でしょうか。
5.手術の準備
6.手術
7.手術後1-1
7.手術後1-2
8.手術後のリハビリテーション1-1
8.手術後のリハビリテーション1-2
9.その他
10.最後に
11.当院のTKA Protocol


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■序文
この小冊子は、人工膝関節置換術を医師にすすめられた患者さんのために作られたものです。なるべく詳しく説明することを目指しましたので、少し専門的な言葉もあり分かりにくいところもあるかもしれません。何か疑問に思うところや理解出来ないところがあれば、遠慮せずに、看護スタッフ、又は医師にお尋ね下さい。

画像画像
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■1.人工膝関節置換術とは
人工膝関節置換術は、損傷した膝関節の関節面を切除して、金属やプラスチックで出来ている人工関節を入れる手術のことです。手術を受けることにより疼痛が無くなり、膝の変形が矯正されます。また、曲がっていた膝がまっすぐになります。人工関節が入れられた膝は120~130度程しか曲がりませんが、日常生活が大変楽になります。人工関節は正常な関節ではありません。そのため人工関節に過度の負担がかかるような運動や仕事は避けるべきです。


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■2.どのような患者さんに対して行なわれるのか
人工膝関節置換術は、主に膝関節の老化により軟骨がひどく損傷していて疼痛が強く、日常生活に障害があり、他の方法では治療できない患者さんに対して行われる手術です。その他、関節リウマチ、外傷後の関節障害などでも手術が行なわれることがあります。
関節鏡での膝関節内部の画像
■3.人工関節はどのくらい長持ちするのか
15~20年以上大丈夫な場合が多いと思います。
変形性膝関節症 通常のX-P画像


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■4.人工膝関節置換術を受ける場合のリスクは何でしょうか。
人工膝関節置換術は大きな手術です。色々な合併症が報告されております。
・膝に痛みが残る
手術後痛みは通常は、確実に楽になります。何らかの原因で痛みが強い場合には、精査が必要になります。
・関節が硬くなる
リハビリが順調に行かないと膝が十分曲がらなくなります。
・尿路感染症
カテーテルによる刺激で膀胱炎等の尿路感染症が生じることがありますが、適切な処置により通常は短期間で治まります。
・関節が化膿する
何らかの原因で手術後、関節が化膿することがあります。文献では0.3%ほどの術後感染による膝関節の化膿が報告されております。そのような場合には、関節を洗ったり、関節鏡を使用して滑膜を切除したり、入れた関節を除去する必要があります。人工関節を除去した後に、十分に感染が治まれば、再び人工関節を入れることが出来る場合もありますが、再度化膿する危険があります。膝の上下の骨を癒合させて動かなくさせる関節固定術を行うこともあります。
・関節が緩む
15~20年程経つと関節の周囲が吸収されて、緩みが出てくる場合があります。人工関節を入れ換える事が必要です。入れ換えの手術は初回の手術よりも成績は良くありません。また感染の可能性も初回より高くなります。
・血栓症
血液の塊が血管に詰まると起きます。まれに肺の血管に詰まり、肺部痛などの症状を起こすことがあります。


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■5.手術の準備
手術の2週間前に血液検査を行います。貧血が無いか、肝機能は正常か、腎臓の機能は正常か等を調べる為です。内科的に何か病気があり、かかりつけの病院があれば看護スタッフに教えて下さい。
抗生剤に対するアレルギー反応の検査も行なわれます。その他、薬物に対するアレルギーがあることを知っていれば教えて下さい。
時間的に余裕があれば、肥満している人はなるべく減量を行うべきです。人工関節に対する負担が大きく、術後関節の緩みが生じるリスクが高くなります。また、下肢や上肢の筋力訓練を早くから始めて、術後のリハビリがスムーズに進行するようにこころがけるべきです。
インフルエンザにかかっていたり、歯周病、膀胱炎、できものなどがあれば術後感染を起こす可能性がありますので、専門の病院で治療を行う必要があります。


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■6.手術-麻酔
麻酔は麻酔専門医が担当します。
神経ブロックのためのカテーテルをいれます。


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■7.手術後1-1
下肢は枕で少し高くしてあります。腫れが早く引く様にアイスノンで冷やされます。
関節の中に血液が溜まると、感染の危険性が高くなります。それを予防する為にヘモ バックと呼ばれるビニールの管の端が関節の中に入っていて血液を吸い出していま す。この管は手術後2、3日で抜去します。
血管の中に血液の塊が形成されるのを防ぐために、手術後3日間は24時間機械で下肢と足を揉みます。






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■7.手術後1-2
抗生剤が1日2回、5日間投与されます。その間、点滴が行なわれます。体の一部に発疹ができたり、痒くなった時はすぐに看護スタッフに教えて下さい。
血管の中で血液の塊が形成されるのを予防するために1日1~2回の注射を10日間します。
バルンカテーテルは通常1日か2日で抜きます。
様態が安定していれば、手術の翌日から車椅子に乗りトイレに行くことが出来ます。
手術中はあまり出血しませんが、手術後出血が多い時には輸血が行なわれまが、当院としては自己輸血を行っております。輸血に関しては手術前に担当医から説明があります。
抜糸は手術後2週間頃までに行います。手術創は、吸収される糸で皮膚の下で縫合するので、抜糸の痛みはほとんどありません。




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■8.手術後のリハビリテーション1-1

手術前は膝の疼痛があったために、十分な運動がなされていないと思います。そのために、下肢の筋力は相当弱っていることが考えられます。そのため手術後のリハビリが順調に行なわれることが大変重要です。リハビリは理学療法士が作成したプログラムに添って行なわれます。理学療法士が適切な指示を与えたり、アドバイスを行います。また膝の曲がりが不充分な時期には、直接手を貸してくれますが、膝がある程度曲がるようになれば、自分自身の主体的な努力が必要です。

手術後2、3日目より膝の動きを良くする為に、CPMと言う器械を膝の下に入れ、電気で自動的に膝の運動が行われるようにします。
当院では、手術の時に入れた神経ブロックのカテーテルを手術後も1週間入れておきます。したがって比較的痛みが少なくリハビリを行うことができます。


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■8.手術後のリハビリテーション1-2

手術直後からベット上で行わなければならない運動が幾つかあります。運動の仕方については、理学療法士や看護スタッフが手術前に指導します。

1. ベットに仰向けにねたまま膝の力を抜いて下さい、次に膝をベットに押し付ける様に力を入れて下肢を伸ばして下さい。あなたの膝上の筋肉に力が入ります。そのまま5秒ほど保ってから力を抜きます。5秒ほど力を抜いてから同じように力を入れて下さい。この運動を1日10回、1日最低3回両方の下肢に行って下さい。

2. 膝を伸ばしたままベットから30cm程持ち上げます。そのまま5秒ほど保ってからベットにおろします。このことを1日10回、1日最低3回両方の下肢に行って下さい。

3. 状態が安定すれば、理学療法室に行き理学療法士の指示に従い運動を行います。運動中の痛みに対しては、多少は我慢が必要ですが、鎮痛剤をリハビリの前に疼痛を予防する目的で内服すれば効果的です。




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■9.その他
退院後でも痛みが強くなったり、手術創の部分が腫れて来たり、熱が出てきた場合は、すぐ連絡して下さい。また膝の感染を予防する為に歯周病、扁桃腺炎や膀胱炎、皮膚のできもの、インフルエンザ等は極力予防し、もしそのような病気になった場合には、すみやかに専門医の治療を受けて下さい。
■10.最後に
手術には必ずリスクがあります。しかも絶対やらなければならない手術ではありません。しかしながら日常生活の活動が正常に近い状態にするには人工関節の手術が必要です。手術を希望される患者さんやそのご家族が抱いている疑問に対しては十分な説明を行いたいと思います。

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■11.当院のTKA Protocol

PT 筋力トレーニング ROM WEIGHT
OPE前 ・松葉杖 Ex

松葉杖2点

・筋力増強 Ex
SLR
四頭筋 setting
 
OPE後

3~5D
1.筋力増強
四頭筋 setting
SLR weight
(1w 可能 松葉杖 Ex 2点)
2.坐位 Ex
3.W/C
(ヘモバック抜去後、pain出現しない範囲0-90°)
・ROM-E

・CPM-E

 
1W

10D
・気泡浴(抜糸後)
・pain増強時

物理療法による対処
部分荷重歩行
2W

3W
pain(-)で歩行パターン良好であればprogramに拘らなくstartさせる
片松葉杖or1本杖
・片脚立位
・歩行状態(バランス)
・step up & down(階段)
手摺り(+)
手摺り(-)
120° 全荷重歩行
4W  
120°over

ope前ROMまで
(少なくともOPE前の角度までは獲得する)
歩行が安定していれば退院



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特定医療法人 朋仁会  北新病院

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