膝蓋骨脱臼とは?

膝蓋骨(しつがいこつ=膝関節のお皿の骨)が、脱臼する(外側にはずれる)ことがあります。ジャンプの着地やスポーツで走る方向を変えようとして体をひねる時などに起こり、強い痛みや腫れを生じます。脱臼が自然に整復されないときは病院での整復が必要です。また脱臼時には、多くの場合で膝蓋骨の内側を支える靱帯の断裂が起こります。初めて脱臼した後、約20~50%の方が繰り返して脱臼するようになり、日常生活やスポーツなどで脱臼する不安感を感じます(反復性脱臼・亜脱臼)。

治療法は?

  • 初めて脱臼した場合には、ほとんどが装具などで固定をして加療しますが、以下の場合は手術療法が勧められます。
  • 1 脱臼を繰り返し(反復性脱臼)ており、日常生活やスポーツに制限がある
  • 2 初めての脱臼だが、反復性に成りやすい素因を持っている
  • 3 脱臼時に比較的大きな骨折を伴っている
  • 手術の適応や方法は、その人の持っている身体的素因や年齢、病態によって様々なオプションがありますが、ほとんどの場合は、断裂した膝蓋骨の内側の靭帯を再建する方法です。

当院での手術方法

靭帯の再建は、一般的には膝の屈筋腱を用いて膝蓋骨に穴(骨孔)を作成したり、腱の固定のために金属を使うことが多いのですが、当院の手術は大腿四頭筋腱を使用するので、膝蓋骨に穴を作成したり、金属を使うことが無いのが特徴です。手術後は3日後から装具を付けて歩行開始します。スポーツ復帰は個人差がありますが、多くは約4~6か月後です。